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内容詳細

43歳で他界したドイツのユダヤ人思想家、フランツ・ローゼンツヴァイク。
彼の若年期から晩年までの思想的展開とその到達点を明らかにする。

初期におけるドイツ近代史への関心、キリスト教への改宗の断念、
主著『救済の星』における独自の救済史的思想の展開――。

さらに後期思想における、
一人ひとりの日常の生と宗教の関係の追究、
自ら力を傾けたユダヤ教の宗教教育の実践等から、
彼の思考の深化と全体像を解明する、注目作。

 

【目次】

序 ローゼンツヴァイクと二〇世紀のドイツ・ユダヤ人社会

第Ⅰ部 生の問題としての宗教
――改宗をめぐる決断 一九〇五― 一九一四
第一章 青年ローゼンツヴァイクの思想
第二章 キリスト教への改宗の前夜――神、歴史、ヘーゲル
第三章 宗教との対峙
第四章 啓示概念への取り組み

第Ⅱ部 啓示概念の探求と『救済の星』 一九一五― 一九一九
第五章 ユダヤ人に「なる」こと――ユダヤ教教育への取り組み
第六章 真理はいかに自らを顕わすか――言葉、啓示、真理
第七章 啓示と人間
第八章 『救済の星』

第Ⅲ部 日常的生の聖化と恩寵 一九二〇― 一九二九
第九章 律法とユダヤ人としての生――能動性と受動性の溶化
第一〇章 神的現実性の経験をめぐって――証言の哲学

結論

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