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内容詳細

かねてから望まれていた学会誌を発行することになった。

毎年講演会を開催しているが、そこでの研究発表や講演は必ずしも活字になっているわけではない。

しかし、周囲からの要請を受け、カルヴァン研究のさらなる発展のためにも、この企画は放置しておくわけにはいかなくなった。

出来るだけ若い人々に発表の機会と論文掲載の場を提供しなくてはならない。

創刊号は、ここ2年ほど同じ主題で行われたシンポジウムの発表原稿を掲載することにした。

それは大変ユニークな主題であり、またこれからのキリスト教思想世界に一石を投じることになると思われるテーマである。

すなわち『ものとしるし』という古い、しかし今も欠かせない一つの思想の土台についての論考である。

(野村信 『発刊にあたって』より)

 

[主な目次紹介]

発刊にあたって

 

シンポジウム1

主題解題  野村信

第1回講演  ものとしるし──Augustinus, De doctrina Christianaにおける──  加藤武

第2回講演  ものとしるし──カルヴァンの聖餐論において──  久米あつみ

第3回講演  パスカルにおける「ものとしるし」  塩川徹也

特別寄稿  ものとしるし──現代記号論の視角からの考察──  久米博

 

シンポジウム2

第4回講演  エラスムスにおける「もの」と「しるし」  金子晴勇

第5回講演  8世紀イコンにおける「もの(res)」と「しるし(signum)」  鐸木道剛

第6回講演  カルヴァンにおける「もの」と「しるし」──聖書解釈における視座──  野村信

研究発表  カルヴァンの「聖遺物考」について  岩田園

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