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内容詳細

ローマ帝国を継承し、ギリシア文化の影響も受けながらキリスト教国家として千年余の歴史を刻んだビザンティン帝国。聖堂を飾る壁面や舗床モザイク、聖書写本を彩る挿絵など、一見定型の繰り返しにも見えるその美術には、奇妙な描写、不可解な図像の配列など多くの謎が横たわっている。神への高らかな賛美の声に満ちたイメージの世界を巡りながら、想像力をかき立てる大胆な仮説による謎解きの醍醐味に読者を誘う。図版多数。

 

目次

第Ⅰ部 シリア、ヨルダンの聖堂装飾
第1章 神の庭を飾る――初期キリスト教の舗床モザイク
第2章 神の家を支える柱――カラート・セマン 柱上行者シメオンの聖堂
第Ⅱ部 イタリアの聖堂装飾
第1章 楽園へとふたたび帰りゆくために――パレルモ宮廷礼拝堂
第2章 箱舟は死者をのせて――モンレアーレ大聖堂
第3章 新たなる木へと生まれ変わる――オトラント大聖堂
第Ⅲ部 カッパドキアの聖堂装飾
第1章 主よ、わが岩よ――カッパドキアの諸聖堂
第Ⅳ部 ビザンティン旧約聖書写本挿絵
第1章 エッサイの木の双葉――旧約八大書写本挿絵
第2章 正しき道は東へと向かう――旧約預言書写本挿絵

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