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内容詳細

17世紀初頭日本人の心情と風俗を、名もなきキリシタンの赤裸々な懺悔(告解)が暴き出す、類例なき稀有の典籍!

 

ドミニコ会宣教師がラテン文字の日本語で編んだ『懺悔録』(ローマ、一六三二年刊)。

天理大学附属天理図書館所蔵本の原色影印、翻刻・翻字、解題等のほか、欧米の研究者へ向け、ポルトガル語全訳を収める。

コリャードが聴取した日本人信徒の告解のかずかずは、一七世紀初頭の日本人の心性と、社会・風俗・習慣を明らかにする。

また、ポルトガル語式のラテン文字で再現された信徒の肉声は、日本語史研究の貴重資料。

特論として、キリシタン史研究の泰斗・高瀬弘一郎の論考から『懺悔録』の内容に関係の深い三点を選び、葡・日両言語で紹介。

 

第1部  『コリャード懺悔録』/解題──コリャード略伝、『懺悔録』研究小史、原著概要、原著の構成に関する若干の疑問  ほか

第2部  特論および附録(キリシタンと統一権力/キリシタン布教における“適応”/16・17世紀極東におけるイエズス会士の経済活動とキリスト教経済思想──とくにウスラの問題をめぐって/日本イエズス会版『サルヴァトルムンヂ』関連個所のポルトガル語抄訳──モーセの十誡ならびに七大罪に関して司祭が信徒へ行うべき全尋問  ほか)

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