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内容詳細

これまでキリシタンの遺跡・遺物についての考古学的手法を用いた調査研究例は非常に少なく,京都を舞台とした濱田耕作氏によるキリシタン墓碑の研究と森浩一氏による南蛮寺跡の発掘調査以降,長い停滞期に入り,研究を進めるうえでの事例不足が問題であった。しかし2000年前後より長崎・サント・ドミンゴ教会跡と原城跡,大阪・高槻城キリシタン墓地,大分・府内大友館跡,東京都千代田区・東京駅八重洲北口遺跡キリシタン墓地などにおいてキリシタン墓や関連遺物の出土が相次いでおり,キリシタン文化の考古学的検証を進める条件が整いつつある。したがって本書ではキリシタン文化の考古学的研究の軌跡を概観するとともに,諸々のキリシタン遺物の検証を試みて日本におけるキリスト教文化の実態を明らかにしたい。(本書「はじめに」より)

著者は、上智大学キリシタン文化研究会会員。

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