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内容詳細

アイルランドの優れた批評家ドナト・オドンネルの文学批評の名著の初訳!
 ドナト・オドンネル(本名ドナト・オブライエン)は、歴史家であり、随想家であり、ジャーナリスト的政治評論家であり、学者であり、政治家であり、本職は外交官で、閣僚(ほとんど四年間)も経験し、その他多くの役職に就いた人物である。そして同世代の多くのアイルランド人と同じように、フランスの文化に深く影響された知識人であった。
 本書に収録した「フランソワ・モーリヤック秘密の扉」で文学批評家として認知され、1940年代のネオ・カトリック系の小説家たちについての批評を展開した。
 本書では、各作家にカトリシズムの浸透によって精彩に富む想像力の作用が如何に表出されたかの実例を抽出し、最終章「マリア・クロス」では、これらの個々の様態の共通項を展開し、キリスト教作家の内面構造の比較を試みる傑作。

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