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内容詳細

「原子炉の燃料棒に結晶していた価値観と国家構造とは、国民に死の灰を浴びせ、レッドカードで退場になった」。3.11後の東北に、基地の沖縄に、東ティモールに、シャッター通りに…現場を走り続けた戦中派の神父による戦後日本の記録。小さな出会いから生きる力を拾い集め、鎮魂と再生のための石碑を建てる。いま、ガレキの中から希望を紡ぎ出すために。

【著者紹介】

1934年、東京生まれ。太平洋戦争開戦時、7歳。新潟への疎開経験をもつ神父は、自らを「疎開派・焼け跡育ちで、国民学校を1年から6年までフルコースやった日本人唯一の世代」と称する。神奈川県立湘南高校を卒業後、上智大学に神学。1955年、カトリック修道会イエズス会に入会する。69年に、司祭叙階。70年に、山口県の細江教会(下関市)に赴任した後、宇部教会、彦島教会(下関市)を経て、88年より下関労働教育センターを拠点として活動する。カトリックの「社会教説」を弘布・実践するとともに、労働者運動に持続的に参画し、東ティモール独立運動にも深くかかわる。つねに現場に身を置くこと、そして歴史の重荷と社会の歪みを負って生きようとする人々とともにあって、そこから希望を「学ぶ」という一貫した姿勢をもつ、戦後の証言者の一人。

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