[キリシタン文学双書　キリシタン研究第39輯]コンテムツスムンヂ

Contemptu Mundi。信仰書『イミタティオ・クリスティ』、15世紀ヨーロッパの主要言語に訳された聖書に次ぐ古典。日本ではキリシタン時代『コンテムツス・ムンヂ』のタイトルで出版、今日まで10数種類の邦訳がある。自己の聖性の完成を目指した信仰書として読み継がれてきた。中世キリスト教文学の最高峰『イミタチオ・クリスティ（キリストにならいて）』の和訳ローマ字本天草版の校註。キリストの善徳を学び倣い自己聖性を志す霊的文書として聖書に次いで各国語に翻訳されている。細川ガラシアも愛読した書とされている。