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内容詳細

人類が憧憬してきた天国とは何か。

場所か、魂の状態か、神のと合一か、死後の世界か、現在の時か?

古代の「楽園」からダンテの『神曲』まで、キリスト教の天国についての興味尽きない概念史。

 

「天国そのものを描写することはできない。天国についての人間の概念を記述することならできる・・・天国は終わりのない歓喜の活動であり、そこでは人はしだいに元来あるべきその人自身になってゆき、自分が持っている愛と理解の能力を次第にいよいよ自覚し、智恵を増し加えてゆく。天国とは、ときには予想外の、みずからのもっとも奥深い自己の発見である。天国は実在そのものである。・・・」(本文より)

 

[目次]

図版目録

1  天国の理解

2  エリュシオン、エルサレム、楽園

3  初期キリスト教徒の天国

4  神へ還る

5  天国、東方と西方

6  天国の幻

7  天国への旅

8  花婿を求める

9  理知の欲求

10  愛の火

11  楽園に近づく

12  天の楽園

13  沈黙を聴く

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