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内容詳細

本書はアウグスティヌスの『ペラギウス派駁論集(2)』として「恩恵と自由意志」、「譴責と恩恵」、「聖徒の予定」、「堅忍の賜物」の四つの著作を収録する。

これらの最晩年の四著作は一般にはセミ・ペラギウス主義を批判したものとみなされている。(略)

これらの著作の後に彼はペラギウス主義者ユリアヌスを批判した『未完書・ユリアヌス論駁』に取りかかっているが、完結した著作としてはここに訳したものが最後となった。(「はしがき」より)

 

[目次]

恩恵と自由意志(小序、本書著述の動機/聖書は自由意志の存在を明らかに説いている/善いわざに対する恩恵の必然性/ペラギウスの功績主義に対する批判/永遠の生命は恩恵に対する恩恵である/神の義の正しい理解/恩恵による自由意志の自由/意思に対する神の摂理  ほか)

譴責と恩恵(挨拶と神の恩恵の必要性/神の恩恵と人間の自由/譴責の有効性について/譴責に反対する者たちの抗議/抗議への回答。譴責の効用について/窮めがたい神の審判について/譴責には祈りが伴わなければならない  ほか)

聖徒の予定(聖徒の予定について著述する動機/信仰の開始は神の恩恵である。高慢に対する警告/初期の信仰についての批判的吟味/恩恵・予定・予知の関係/イエス・キリストにおける予定と恩恵/選びは信じたからではなく、信じるために生じる  ほか)

堅忍の賜物(終わりに至るまでの堅忍は、神の賜物である。聖書の証言、主の祈りがそれを証している/主の祈りについての結論/『自由意志』のための弁明/昔の作家たちは、予定を単に予知と言うこともあった/『譴責と恩恵』で主張したことは新しいことではない  ほか)

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