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内容詳細

『キリスト教思想史の諸時代』の続編、遂に刊行開始!

ナザレのイエスも、譬えによらないでは何も語られなかった!

各人の最深の自己は、「魂」とか「心」もしくは「霊」と呼ばれる。もちろん各人の置かれた文化的状況によっては心の発現は相違するであろう。たとえばギリシア文化とヘブライ文化では人間の理解も世界の理解も相違するし、仏教とキリスト教では全く異質な自己理解を生み出している。さらに、わたしたちはこれらの自己理解の共通性をも確認することによって、同時に人間の時代的な特殊性をも豊かに捉えることができるのではなかろうか。(本書より)

【主な目次】

序論 思想史における「例話」の効用について――オイディプスとイエスとの対比を手がかりとして

Ⅰ 宇宙創成説と創造説

Ⅱ ギリシアとイスラエルの歴史伝説

Ⅲ 旧約聖書の歴史物語

第1部 王国時代の物語/第2部 知恵文書の物語

Ⅳ 新約聖書の物語

Ⅴ キリスト教古代の物語

Ⅵ 中世思想家たちと愛の物語

Ⅶ ルネサンスと宗教改革

Ⅷ 近代思想とキリスト教

Ⅸ 近代文学の物語

Ⅹ 現代思想との対決

あとがき

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