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内容詳細

幼児的依存を純粋に体現できる者こそ日本社会で頂点に立つ。

最高権力者は言わば赤ん坊として全体を統治する。赤子たるものにどうして過重な責務を負わせたり、責任を問うたりできようか……。上から下までこの構造にまるごと収まっている「日本教」の弱さを正面から見すえ、私たちのとるべき生き方を指し示す慧眼の書。

【主な目次】

はじめに――『神道信条』五カ条

第一章 無責任性――日本社会が抱える重大問題

第二章 〈記紀〉の国家論的解釈――「日本システム」の真相

第三章 『日本書紀』の述作過程に関する新しい歴史学的論証

第四章 「母子の情愛」の結実としての「日本システム」

第五章 落語『百年目』――日本教の美点

第六章 歌舞伎『三人吉三』――親分に上納される子分の百両

第七章 戯曲『父帰る』――親子関係の逆転

第八章 君と臣の責任と無責任

第九章 なぜ日本人は戦争責任を追及しないのか?

おわりに

あとがき

書評再録

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