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内容詳細

歩く階級闘争
台湾キリスト教会の牧師の父、共に学び闘った同志たち、アメリカ帝国が築く都市の風景――酩酊と追憶のなかで、個人史の情念は民衆蜂起の欲望と接続し、解放主義的キリスト教の叛逆精神は異端派マルクス主義の革命理論と合一する。霊と肉、求道と背徳の狭間を自己破壊的に歩き抜く、異邦の歴史学者が語る現代の福音書にして、ラディカル・オートバイオグラフィ
盟友・栗原康による解説 「謎のアメリカ人」マニュエル・ヤン小伝 収録

【目次】

解説 「謎のアメリカ人」マニュエル・ヤン小伝(栗原康)

第一部 父
1 Five Rock Big Mountain Churchの夢
2 父の死と遺産
3 思いのままに吹く風と再生
4 Ken Kawashima and the Revolutionary Gospel According to Shit
5 「貧しいラザロ」が歌う束縛と労働と解放のブルース
6 バンコクの夕立とある修道士の死
7 アイリッシュ・ウイスキーをあおり、「キリストの死」をアル・ケイブと夜な夜な語る
8 「荘厳なるものと滑稽なるもの」の狭間で、死の陰の谷を歩く九月

第二部 子
9 帝国主義の原罪を贖う「解放の神学」
10 市民的不服従の全質変化
11 インフルエンザからの逃走
12 ヤングスタウンのラディカル「聖人」活動家
13 師匠とアルコールと魂の遍歴
14 天から降ってくる鉄梁にどう適応するか
15 労働が死を意味するなら復活とは何か
16 Gotta Serve Somebody
17 タルサとOld Man Trumpと歴史の忘却
18 「罪を犯した傍観者」とわたし

第三部 聖霊
19 『天路歴程』の「まどろみ状態のラディカリズム」
20 アナキスト人類学者と大衆の死
21 歩くということ
22 与野本町まで歩き、クリハラ・ヤスシと「二酔人反経綸問答」する
23 多頭のヒドラの腹の中で
24 聖地巡礼の十字架
コーダ―― On the Road to Nowhere

あとがき

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