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内容詳細

日本の福音主義教会の法について、
初めて体系的にまとめた労作。

民法学者である著者が、日本基督教団常議員、同信仰職制委員会委員として、また長老としての経験を踏まえ、具体的事例に即し教会法を考察。

堅固な教会を築きあげるためには、信仰告白、礼拝・聖礼典、そして教会法の確立が不可欠である。
世俗の法を超え、世俗の法と異なる原理をもつ、
教会法を基礎から学ぶ手引きの書。

【目次】

第一部 福音主義教会法の考え方
第1章 教会の信仰と秩序
1.教会の秩序への注視
2.法的秩序による教会形成と教会法に対する誤解
第2章 教会法の基本的考察
1.教会法の本源的主権者―教会のなるキリスト
2.教会法の立体的構造―啓示教会法と実定教会法
3.実定教会法の存在形式―成文法と不文の法
4.国家教会法(宗教法)を超える教会法
第3章 教会法の内容
1.教会法の目的と内容
2.教会法と礼拝秩序
3.奉仕の秩序―教師職その他
4.教会法の体系
5.教会法の実現の保障―その装置と訓練・戒規
第4章 教会組織法の基本原理
1.キリストの支配
2.教会統治権の性質と所在
3.主の召集による会議制
4.会議制と伝統的政治形態

第二部 改革長老教会の伝統と教会法
1.改革長老教会の教会観
2.改革長老教会形成の主柱としての信仰告白
3.改革長老教会の教会組織法の基本構造
4.特にプレスビテリー(地域教会長老会[中会])中心ということについて
5.教会の奉仕職および教会総会について
6.組織法の基礎にある相互牧会としての訓練・戒規について
7.小結―御言葉の力

第三部 日本基督教団の教会組織法と各個教会規則
1.教憲前文および第1条について
2.教団と各個教会の教会性ならびに教団の会議制について
3.教憲教規と各個教会規則

第四部 教会と国家教会法
1.国家教会法と国家の自己抑制
2.聖書に基づく国家観と信仰の自由
3.教会の自己規律と国家との関係
4.わが国の国家教会法(宗教法)をどう受け止めるべきか
5.あらためて日本の宗教法制の歩みから考える

第五部 「モデル各個教会規則」とその解説
はじめに
「モデル各個教会規則」
各個教会規則の編成とその総則について
基本的条項について
各条項の若干の解説

〈附論〉
召され託された長老の務め
長老教会における教会総会の役割
〈意見書〉違法聖餐と戒規およびその手続きについて

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