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内容詳細
世界的なベストセラー『もうひとつの声で』に自ら応答した本、いよいよ日本で出版!ケアの倫理は、フェミニストの倫理であると同時に人間の倫理である ケアの倫理の金字塔『もうひとつの声で』の刊行から時を経て、ギリガンがたどりなおす抵抗の軌跡。出版後に向けられたフェミニストからの批判への応答に加え、ギリガンの半生の語りと、そこから紡ぎだされるケアの倫理をめぐるアカデミックエッセイ愛の要求も民主主義社会における市民権の要求も、同じひとつのものだということを教えてくれる少女たちと女たちの声をここに読む!本邦初訳
【目次】
第1章 未来を見るために過去を振り返る―『もうひとつの声で』再考
第1節 正義対ケア論争の先にある議論に向けて
第2節 なぜケアの倫理は攻撃にさらされているのか―家父長制への通過儀礼
第3節 鍵としての少女と女の声―家父長制への抵抗
第2章 わたしたちはどこから来て、どこへ向かうのか
ある寓話
第1節 わたしたちはどこから来たのか
第2節 わたしたちはどこまで来たのか
第3節 わたしたちはどこへ向かうのか
第4節 なぜわたしたちは、いまもなおジェンダーを研究する必要があるのか?
第3章 自由連想と大審問官―ある精神分析のドラマ
第1幕 『ヒステリー研究』と女たちの知
第2幕 トラウマの隠蔽
第3幕 女たちの抵抗、男たちとの共闘
第4幕 大審門官の問いかけ―愛と自由を引き受けるために
第4章 抵抗を識別する
第1節 美術館で
第2節 もし女たちが…
第3節 抵抗
第4節 完璧な少女たちと反主流派たち
第5節 少女を教育する女/女を教育する少女
最終楽章
第5章 不正義への抵抗―フェミニストのケアの倫理
第1節 ケアという人間の倫理―少年たちの秘密
第2節 ケアの倫理が目覚めるとき―民主主義を解放するために