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内容詳細

克明な実証による新たな内村像の追求!

芥川龍之介研究で定評のある著者の真骨頂である、克明な文献調査と足を使った事実調査が光る労作。内村の近代日本への影響は、多くの人々によって語られ、書物にもなっているが、本書では新しい目でその生涯をたどり、新たな光を当てる。著者は本書の校正中に急逝したため遺作となった。都留文科大学名誉教授、日本キリスト教会浦和教会長老を務めた。

「わたしの中で内村鑑三が再浮上してきたのは、鑑三の弟子、矢内原忠雄の評伝を書くために資料を収集し、鑑三との関わりを追求する中でのことであった。『評伝 矢内原忠雄』(新教出版社、二〇一九・四)を書きつつ、わたしは内村鑑三という、近代日本の知識人の精神史・思想史を語る場合、落とすことのできない人物を再確認・再発見している。(中略)矢内原忠雄の生涯を入念に書きとどめる作業を通し、わたしは内村鑑三をどうしても調べ抜き、その歩みを、――生い立ちから死までを、評伝スタイルで、描き留めたくなった。」(あとがきより)

【目次】

第一章 敗者の家系と生い立ち

第二章 札幌バンド

第三章 アメリカ留学

第四章 帰国と教員生活

第五章 不敬事件

第六章 『基督信徒の慰』の刊行

第七章 熊本・京都時代

第八章 文筆家内村鑑三の誕生

第九章 鉱毒事件、反戦論と聖書講義

第十章 紙上の教会と再臨待望

第十一章 再臨運動と『羅馬書の研究』

第十二章 死の陰の谷

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