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内容詳細

開港直後の1859年10月、横浜。およそ180日の過酷な船旅を経て日本に上陸したアメリカ人宣教医・ヘボンと妻クララ。この時ヘボンは44歳、クララ41歳、共に1892年に帰米するまでの33年間、多くの日本人と出会いながら、日本に新しい文化を伝えた。ヘボンの仕事は、福音伝道、西洋医学を基にした無料の医療活動(施療)、「コレハナンデスカ」と一つひとつ日本語を集め編纂した日本初の「和英辞典の出版」、「ヘボン式ローマ字」の開発、平易な日本語による「旧新約聖書の翻訳出版」、「教会堂の建設」など、どれも膨大な時を費やすものであった。本書はヘボンとクララの人と仕事を通して、日本での生涯を跡づけます。

【目次】

まえがき
第一章 来日前のヘボン
1.ヘボンのルーツと人となり
ヘボンのルーツ/ヘボンの出自とクララとの出会い
2.中国への伝道
シンガポールから厦門へ/モリソン号事件と聖書
3.ニューヨーク開業時代
ニューヨークにおけるヘボン夫妻
第二章 日本の開国、開港、開教
1.ペリーとハリス
日米和親条約と日米修好通商条約/ヘボン夫妻の来日
2.神奈川成仏寺に住む
成仏寺の生活/日本語の学びと施療/井伊大老暗殺と生麦事件
3.横浜居留地
横浜居留地に移転/ 横浜英学所
4.施療と日本の伝道
再び施療/日本基督公会とヘボン
第三章 パイオニア・ヘボン
1.『和英語林集成』編纂
生きた日本語を集める/ウォルシュが出版費用を賄う/『和英語林集成』完成
2.聖書の和訳
聖書翻訳/漢訳聖書からの翻訳/共同訳聖書/
一七分冊になった新約聖書/旧約聖書とヘボン
第四章 ミセス・ヘボンの学校とミッション・スクール
1.ミセス・ヘボンの学校―明治学院の起源
日本最初の女子教育/ヘボン塾と明治学院
2.クララとキダー ―フェリスの起源
クララからキダーへ
3.クララ夫人を語る
夫人の愛と奉仕/愛する息子サムエル/
クララ夫人とクララ・ホイットニー
第五章 横浜在日三三年
1.ヘボンに連なる人びと
林董・高橋是清/ヘンリー・ルーミス/イザベラ・バード/
奥野昌綱/山本秀煌/西村庄太郎/成毛金次郎/村岡平吉
第六章 最後の仕事
1. 指路教会堂の建立
赤レンガの教会堂
2.ヘボンの信仰
禁欲的な労働倫理/ヘボンの信仰生活/ヘボンの女性感
第七章 日本との別れ
1.ヘボン夫妻帰国
送別の会
2.晩年
感謝状と日本の出来事/イースト・オレンジの生活とクララの死/
ヘボンの最晩年
あとがき
横浜居留地地図
参考文献
ヘボン略年譜

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