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内容詳細
広く自由な神の恩寵の世界を精緻かつ壮大に描き上げた
20世紀の神学大全を道案内する。
バルトの主著《教会教義学》は20世紀神学における最も重要な貢献の一つだが、邦訳で36巻に及ぶ膨大で複雑な内容は、通読はおろか全容を見通すことも困難である。
本書は、生涯にわたり《教会教義学》に取り組んできた著者が一般読者のために試みた平易な道案内であり、バルト神学への無二の入門書ともなっている。
【目 次】
序章 『教会教義学』に至るまで
第一巻 神の言葉についての教説――『教会教義学』への序論
1 神、語り給う/2 三位一体の神――啓示の根拠/3 言葉の受肉――イエス・キリストにおける啓示の出来事/4 聖霊の注ぎ――人間における啓示の受容/5 聖書――啓示の証言/6 説教――教会に委託された啓示
第二巻 神についての教説『神論』
1 神の認識/2 自然神学の否定/3 神の現実性/4 大いなる神のドラマ/5 福音の総計としての神の恵みの選び――予定論/6 神の戒め――神論における倫理学
第三巻 創造についての教説『創造論』
1 創造者なる神を信じる/2 創造と契約/3 人間の創造/4 神の摂理――創造者なる神の被造物への配慮/5 虚無的なもの/6 天使論――天の国・神の使い・敵対者/7 創造論における倫理学の課題/8 神の前での自由/9 交わりの中での自由/10 生への自由/11 限界の中での自由
第四巻 和解についての教説『和解論』
1 僕としての主イエス・キリスト
/1 和解論の構造/2 神の子の従順/3 父の判決/4 人間の高慢と堕落としての罪/5 人間の義認/6 聖霊とキリスト教団の集まり/7 聖霊とキリスト教信仰
2 主としての僕イエス・キリスト
1 人の子の高挙/2 王的人間/3 御子の訓令/4 人間の怠慢と悲惨としての罪/5 人間の聖化/6 聖霊とキリスト教団の建設/7 聖霊とキリスト教的愛
3 真の証人イエス・キリスト
1 真の証人イエス・キリスト/2 生の光/3 イエスは勝利者/4 御霊の約束/5 人間の虚偽と断罪/6 人間の召命/7 聖霊とキリスト教団の派遣/8 聖霊とキリスト教的希望
4 和解論における倫理学『断片』
1 洗礼論/2 「主の祈り」の講解