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内容詳細

パンデミックが露わにした危機について、コロナ禍以前から踏み込んだ発言を続けている教皇フランシスコに、「無関心というパンデミック」という言葉があります。自分さえよければいい、という他者に対する無関心が世界的に蔓延しているのではないか。でも、危機というものは外側から揺り動かされ、自己閉塞的なあり方から抜け出ていく機会ともなりうる、と。

答えを安易に求めるのでなく、問いをいかに深めていくか、を教えてくれるのが神学という学問だ。
トマス・アクィナスという中世最大の神学者の研究を続けてきた山本芳久さんはそう言います。
コロナ禍では文学よりも、神学の言葉の中に多く助けられたという批評家の若松英輔さんとともに、時代の大きな危機を生き抜くための叡智の中に光を探る対談。
教皇フランシスコ、トマス・アクィナス、アウグスティヌスから
カール・バルト、西田幾多郎まで。

はじめに 山本芳久
第一章 常に直面するものとしての危機
第二章 疫病とキリスト教
第三章 「個」から「ともにある」へ
第四章 「危機」こそ「画期」である
第五章 危機の神学者としての教皇フランシスコ
おわりに 若松英輔

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