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内容詳細

16世紀半ば、日本はヨーロッパとの接触によって、大きく変わろうとしていた。室町幕府は衰退し、世は下克上の戦国時代。信長、秀吉、家康と、めまぐるしく勝者は変わる。自領を平和な、民の安んじる「神の国」にしたいと念じつつも、時代の荒波は次々に右近を襲う。そのなかで、キリシタンとしての誠実をつらぬきとおすことは、なんと難しいことか。信長に愛され、秀吉をはじめ多くの大名に信頼された右近の人望と、武将としての力量を恐れた家康は、ついに彼の国外追放を決断する。追放の地、マニラで病死するまで、長くは生きられなかったが、現代にいたるまで、その徳をしたう人は絶えない。

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