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内容詳細

古代末期の神学的巨人の生涯を、帝国の衰亡史と重ねつつ、弟子アリピウスの述懐を通して描いた壮大な歴史小説。

 

「ローマ帝国末期という時代、ひとは現在の閉鎖性を突破しようとした。そうした時代にアウグスティヌスが現れたのは偶然ではないし、またその時代それじたい探究に値するだろう。この時代の歩みを、時代を代表する人びとを中心にたどり、できれば彼らの内面にも視線を投げてみたい。」(本書より)

 

序章  コンスタンティウス二世と背教者ユリアヌス

第一章  ウァレンティニアヌス帝とフィルムスの乱

第二章  ハドリアノポリスの戦い

第三章  司教アンブロシウスと宗教闘争

第四章  司教アンブロシウスと帝国官僚ルフィヌス──皇帝改悛問題

第五章  勝利の神学とアラリック

第六章  銀河の夜──その後

第七章  ローマの掠奪

第八章  皇女ガッラ・プラキディア

第九章  トゥールーズ王国の成立

終章  ガイセリック──流浪の果てに

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