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内容詳細

敗戦によって、日本の思想は本当に変わったのか                                                          人間を「人格」として捉えるキリスト教的人間理解は、聖書から生まれ、古代の弁証学者から現代に至るまで継承された。しかし日本には、第二次大戦の敗戦に至るまで、キリスト教的な「人格」の概念は知られていなかった。戦後、日本国憲法の制定により、初めて日本に導入された「人権」理念とそれを支える「人格」概念は、社会的体制の普及だけでなく、日本人の内面まで本当に浸透したのだろうか。                                                 上巻は人格論を視座に、明治維新以後の大日本帝国憲法と「和魂洋才」を基盤とした近代化の問題点を明らかにし、戦後の日本そのものを神学的に考察した上で、日本におけるキリスト教的真理の弁証の道としての人間学を論じる。

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