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内容詳細

存在論と三位一体論との関係を分析してトマス思想への視点を提供、三位一体思想の西欧思想における意義を明らかにした先駆的業績。

【目次より】
はじめに 稲垣良典
第一章 序論
第二章 十二世紀以前の三位一体論
A 古代の三位一体論
一 アウグスティヌス
二 ホエティウス
B 十二世紀の三位一体論
一 ギルベルトゥス・ポレターヌスとその学派
二 サン・ヴィクトール学派とリカルドゥス
三 ペトルス・ロンバルドゥスとその学派
第三章 三位一体論の孤立?
一 三位一体の認識
二 カール・ラーナーの批判
三 統一的神論
四 問題
第四章 トマスの三位一体論
一 ペルソナの発出
二 三位一体の内在性と認識可能性
三 実在的関係
四 ペルソナの概念
五 トマスにおける三位一体論の位置づけ
第五章 トマスにおけるペルソナ概念
一 問題
二 ペルソナ概念のずれ
三 人間のペルソナ
四 天使のペルソナ
五 三位一体論におけるペルソナ
六 トマスのペルソナ概念の意味するもの
第六章 キリスト論におけるペルソナと心身関係
一 心身論のアボリア
二 キリスト論の「論証」
三 キリストのペルソナ
四 キリスト論と心身論
五 まとめ
第七章 トマスの聖霊論 Filioqueの問題
一 問題
二 Filioqueの四つの論証
三 トマスの論証の意味
第八章 創造論の起点
一 はじめに
二 創造の因果性
三 創造と流出
四 創造と三位一体
第九章 全体構造への問い
一 はじめに
二 『神学大全』の全体構造
三 三位一体論と体系の問題
第十章 存在論と三位一体論
一 はじめに
二 ペルソナ的固有性
三 リカルドゥスとの比較
四 三位一体の痕跡
五 存在論と三位一体論
あとがき

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