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内容詳細

本巻では、神のパトス概念の独自性について、またそれを受けた預言者たちの実存的応答の独自性について他宗教・哲学と比較しつつ詳述する。

M.ブーバーの後継者、今世紀最大のユダヤ教神学者の記念碑的業績。

第一章  熱情(パトス)の神学(神を理解する/熱情の神/熱情と情念/熱情と人倫/神の熱情の他動詞的性格  ほか)

第二章  比較と対照(神の自己性/タオ─道/熱情と宿業/熱情と運命/力と熱情  ほか)

第三章  熱情(パトス)の哲学(神の熱情に対する誹謗/受動性に対する侮蔑/感情に対する非難/感情と無感情  ほか)

第四章  神人同感論(道徳的問題としての神人同感論/神学的前提/言葉を高遠な意味を表すように用いる工夫/神人同形論の智恵と痴愚  ほか)

第五章  憤りの意味と秘儀(怒りに対する困惑/神の熱情の一面/無関心の悪/怒りの偶発性  ほか)

第六章  神の怒り(怒りの神/マルキオンに対する糾弾/マルキオン主義は生きのびた/魔神的、それとも力動的?)

第七章  共感の宗教(神学と宗教/共感人としての預言者/共感と宗教的実存/勧告の意味  ほか)

第八章  預言と忘我(魂が身体から分離する/神的憑依/神聖な狂気/セム族のあいだに見られる忘我  ほか)

第九章  忘我説(ヘレニズム的ユダヤ教における忘我説/ラビ的文書における忘我説/教父たちの見解における忘我説  ほか)

第十章  忘我説の吟味(暗黙の仮定/預言者とは誰か/狂信/神と合体する/人格の消滅/忘我への意志  ほか)

第十一章  預言と詩的霊感(詩の一形式としての預言/見すごしか、不注意か/霊感への誹謗/文学としての聖書  ほか)

第十二章  預言と精神病(詩と狂気/狂気に対する理解/天才と精神異常/預言と狂気/預言と神経症  ほか)

第十三章  預言的霊感についての諸説明(預言者自身の心情から/時代精神/文学的技法/混  ほか)

第十四章  出来事と経験(霊感の意識/内容と形式/霊感は出来事である/神の忘我  ほか)

第十五章  世界中の預言者たち(預言者的人格の出現/比較/古い時代の見識/マナとタブーの経験  ほか)

第十六章  預言者、祭司、王(王を神として崇める/二権分立/王と祭司  ほか)

第十七章  結論(全体参加と憂慮/関係における神/主体性としての神  ほか)

付論  パトスの意味についての覚え書

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