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内容詳細

本書はアウグスティヌスのマニ教駁論集として「二つの魂」、「フォルトゥナトゥス駁論」、「基本書と呼ばれるマニの書簡への駁論」、「善の本性」、「結婚の善」の五つを収録する。

この中、「二つの魂」と「善の本性」は、悪とは何かという問題を中心に、マニ教の二元論を激しく批判した論文である。

また、「フォルトゥナトゥス駁論」は、マニ教の司祭フォルトゥナトゥスと行った公開討論の記録という、ユニークな書物である。

これに対して「基本書と呼ばれるマニの書簡への駁論」は、マニ教の聖典の一つであるマニの書簡集のうち、「基本書簡」を取り上げて、あたかも聖書の註解をするときのように、一字一句詳細に論じたものである。

最後に収録した「結婚の善」は、もともとは直接にマニ教駁論書として書かれたものではないが、結婚の善を弁護したこの著作が、肉体を悪と考えて結婚を蔑視するマニ教に対し間接的な反論にもなっていることから、本書に収めた。

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