国際理解には宗教がほぼ半分 -外国ルーツの隣人を知るために-

日本で暮らす外国人のなかには信仰心篤い人が数多く含まれています。

本当にそうなのか、と疑問に思う人はいるでしょう。

本当です。そもそも世界では何も信仰していないという人の方が少数派です。来日してくる人たちが何かを信仰していることに何の不思議もありません。

本書の目的は、私たちのすぐそばで暮らす外国出身者とその宗教について、知ってもらうことです。宗教を知れば、その人がどういう文化のなかで生まれ育ってきたかがわかります。それがわかれば、文化の違いを超えたお付き合いに深みが出ると思うのです。

（「はじめに」より）

【目次】
はじめに
第1章 新年になってから生まれたイエス――二つの正教
第2章 日本で迎えるみんなの記念日――カトリック
第3章 聖書に書いてあることはすべて正しい――ブラジル福音主義キリスト教
第4章 ターバンと辛くないカレー――シク教
第5章 日本・インド・ネパールひとつなぎ――ヒンドゥー教
第6章 日本国籍のムスリム、増加中――イスラーム①
第7章 ムスリムもいろいろ――イスラーム②
第8章 アオラン姿の若者たちと電飾のブッダ――ベトナム仏教
第9章 ポイント貯めて生まれ変わり――上座仏教
第10章 巨大寺院とたくさんの尼僧たち――台湾仏教
第11章 神と仏と先祖たち――韓国の宗教

参考文献
あとがき