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内容詳細

祖母のアサエさんは、「韓国併合」の年の1910年、久留米の紡績会社を経営する家に長女として生まれました。
長男が夭折したために、経営者である父親はアサエさんを財閥の跡継ぎ息子に嫁がせ、経営の安泰を図ろうとします。
幼い頃から活発で自立心の強かったアサエさんは、父が勧める“政略結婚”に抗い、ドイツで新しい技術を学ぶことを条件にベルリンへ旅立ちます。
留学先のベルリンの大学で出会ったのが、生涯の伴侶となる呉一さんでした。
その後、二人は満州・朝鮮、そしてアサエさんの実家のある久留米へと時代の荒波──日中戦争・アジア太平洋戦争──に翻弄されながらも、力を合わせて生きていきます。

本書は、「比翼(ひよく)の鳥、連理(れんり)の枝」の絆で結ばれた夫婦の足跡を追いながら、あわせて、大日本帝国の版図に組み入れられた満州・朝鮮で二人が見たもの、満州事変、日中全面戦争の側面を描いています。

(出版社HPより)

【目次】

ベルリン
出会い
満州へ
満州の大地で
朝鮮へ
久留米へ
敗 戦
あとがき

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