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内容詳細

神秘に溢れる心の原風景―
大小152の島々がおりなす五島列島
フォトガイドブック

世界文化遺産に登録、朝のドラマの舞台

そもそも日本の国は「日本列島」であり、6800ほどの島からなる。なかでも島の数が日本一多いのは長崎県で、島数の約14%、971島を有する。
いわば島の集合体といえる長崎県でも、とりわけ特徴的なのが東シナ海に浮かぶ五島列島だ。大小152の島々は、福江島・久賀島・奈留島・若松島・中通島の5島ほか人が住むのは18島で、大半が無人島だが、地形・自然・歴史・構造物のどれをとりあげても、他の観光地に比べて抜きん出た個性がある。
景観はおぼれ谷や太古の火山が築いた溶岩海岸、東シナ海の荒波が削り取った海蝕崖の造形など、自然の造形に驚かされ、見飽きることがない。
歴史は縄文時代から近世まで、古くから海の玄関口として西洋と東洋の文化・様式が共存し、入り交じり、今日に伝わっている。この独特な歴史の歩みにより、武家屋敷や神社仏閣が教会と肩を並べ、奇祭が営まれているのだ。
「キリシタン洞窟」のように隠れキリシタンの悲しい物語も残るが、現代まで守り続けた教会群は未来への遺産として大切に受け継がれている。
五島はほぼ全域が西海国立公園に指定され、平成30年には「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界文化遺産に登録され、朝のドラマの舞台にもなった。映画のロケ地やマンガにもなったのは、五島が人を惹きつけてやまないからだろう。各島に甲乙つけがたい魅力があり、人をいざなう。
一度訪れると五島にしかない印象に息を呑み、ただただ見とれ、カメラに膨大なデータを持って帰る。
また、島に生きる人はみな、おだやかで人懐こい。華美でない素朴なもてなしが心地よく、訪れる者をあたたかく迎え入れてくれる。海産物はもとより、米、トマトやブロッコリーなどの農産物、五島牛・五島豚とその加工品、五島うどんに焼酎など、うまいものもふんだんにある。あれもこれもと欲張っても、期待を上回る答えが提供されるのだ。
難を言えば、船または飛行機しか足がないので、行きにくい。しかしそれがかえって、「訪れた満足感」をかき立てる。行ってみれば必ず魅了されるし、行って良かったと実感できることうけあい。旅の醍醐味を満喫することができる。そしてしばらくすると、また訪れたくなるのだ。
気候風土と文化に醸された、心豊かになれる島、五島。万人をいざない、万人に愛される島、五島。本書は五島市と新上五島町を中心に、その秘密をさまざまな角度から、写真中心に紹介する一冊だ。

(出版社HPより)

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