心で感じる神

グローバル化の時代を迎え、政治的・経済的また文化的な試練に直面する今こそ、人間の深みである「心」や「良心」に立ち返るべきではなかろうか。

長年、ヨーロッパ思想史の研究にたずさわってきた著者が、「霊性」と「信仰」をめぐって、学生たちや教会の人びとに語りかけた講話・講演集。

[目次]

第一部　　神への対向性（心のアンテナ／真理は自由を与える／眠りから目覚めるべきとき）

第二部　　詩編の黙想（信仰の試練／永遠者との出会い／慈しみ深い神）

第三部　　愛のわざ（二つの愛の物語／愛のわざと文化／あなたとわたし、分かりあえますか？）

第四部　　神を感得する心（アウグスティヌスの「不安な心」／ルターとドストエフスキーの良心概念／パスカルの「心に感じられる神」）