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内容詳細

モニカ(331-387)は、北アフリカのタガステ(現在のアルジェリア)の庶民階級に生まれた。殉教者でも、教師でも、修道者でもなく、『告白録』に母の思い出としてのみ登場するこの女性が、なぜ崇敬を集める聖人となったのか。歴史学・考古学・文化史などの視点から古代末期の女性像を再構築し、結婚以外の選択肢がほぼ皆無な時代性を描き出すとともに、現代にも共通する普遍的な妻や母という生き方の模範として、モニカの聖人化の過程を考察する。当時の女性史を学ぶうえでも画期的な著作。

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