税込価格:1980円
購入サイトへ 問い合わせる
※在庫状況についてのご注意。

内容詳細

香港と日本の祈りが一つになった!

国家安全維持法下で揺れ動く香港のために、12人の牧師を中心に祈りの運動が立ち上がった─。2020年10月31日から始まった「香港を覚えての祈禱会」。説教と祈りによる新しい教会的政治運動の姿がここに! 日本キリスト教史における画期的な祈りの運動の軌跡。
松谷曄介編訳『香港の民主化運動と信教の自由』の姉妹編。

実に本書は、「よそ者」である日本のキリスト者と「当事者」である香港のキリスト者とが、説教と祈りを「本音」で、そして信仰において共有する中で、お互いに戸惑いや葛藤を抱えつつ、それでもなお共に伸ばしてきた「祈りの糸」にほかなりません。私はこうした「祈りの糸」でぐるぐる巻きにされているものを、「教会」とか「神の民」「神の国」と呼びたいと思います。ややもすれば途切れやすい「祈りの糸」が、実際にどのように少しずつ太く・長くなっていったのかを、本書を手に取っていただいた方は追体験することができるでしょう。本書が、香港やウクライナに、また世界のどこかに、これから新たに「祈りの糸」を伸ばそうとする方々への、一つの励ましと参考になれば幸いです。本書が今この時に出版される意義は、そこにあるのだと信じます。(「編者あとがき」より)

「香港を覚えての祈禱会」呼びかけ人(五十音順)
①朝岡勝(日本同盟基督教団)
②大石周平(日本キリスト教会)
③大嶋重德(日本福音自由教会)
④大西良嗣(日本キリスト改革派教会)
⑤伽賀由(日本メノナイト教会)
⑥唐澤健太(カンバーランド長老教会)
⑦平野克己(日本キリスト教団)
⑧星出卓也(日本長老教会)
⑨増田将平(日本キリスト教団)
⑩三輪地塩(日本キリスト教会)
⑪松谷曄介(日本キリスト教団)
⑫森島豊(日本キリスト教団)

【目次】

序論 いま、私たちにできること (森島 豊)

第一部 香港を覚えての祈祷会

第一の祈り 
説教 祈りの約束 (松谷曄介)
香港からの声 暗闇に射し込んできた光 (エスター・チェン(仮名))
共同の祈り1 (森島 豊)

第二の祈り
説教 闇は光に勝たなかった (朝岡 勝)
香港からの声 輝きを失いつつある東洋の真珠・香港 (孫 宝玲)
共同の祈り2 (大西良嗣)

第三の祈り
説教 祈りの力 (大嶋重德)
共同の祈り3 (大石周平)

第四の祈り
説教 抵抗せよ、悪魔に (平野克己)
香港からの声 ディアスポラの香港人キリスト者たちの声(ジャスティン・ラウ(仮名))
共同の祈り4 (星出卓也)

第五の祈り
説教 キリストの平和に生きる (伽賀 由)
香港からの声 霊的召命としての社会参与 (王 少勇)
共同の祈り5 (三輪地塩)

第六の祈り
説教 神の国の幻をみつめて (唐澤健太)
香港からの声 在英香港人クリスチャン・コミュニティーの試練と可能性(カリダ・チュー)
共同の祈り6 (増田将平)

特別報告 「逃亡犯条例」改正案反対運動におけるキリスト者の活動 (マシュー・ライ)

第二部 神学エッセー

神の言葉を野に放て (平野克己)
島々の声また声に囲まれて、私たちは神の足音を共に聴く (大石周平)
「香港二〇二〇福音宣言」に問われて (朝岡 勝)
普通の英雄たち─分断の先にあるものを見据えて (三輪地塩)
力なき者たちの祈り─夜明けを待ち望みながら (松谷曄介)

あとがき (松谷曄介)

 

 

 

在庫表示は概要となります。詳しくは「問い合わせる」ボタンから直接出版部にお問い合わせください。

書評

「祈りの糸」を伸ばし、仲間とつながる
〈評者〉須藤伊知郎 本のひろば2022年10月号書評