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内容詳細

神学者は「告白的状況」に立って、命を懸けて闘わなければならない!

反ユダヤ主義を公然と掲げ、旧約聖書を排斥しようとしたナチ時代に、キリスト教会における旧約聖書の重要性と新約聖書との内的関係の必然性を学的に一貫して主張した、旧約聖書学者フォン・ラートの珠玉の講演6篇を収録。
自伝的文章「ゲアハルト・フォン・ラート、自分自身について語る」と、当時の時代背景を理解する手引きとなる荒井氏の論文2篇(「イェーナ時代のG.フォン・ラート」「『神の使信』(『ドイツ・キリスト者(ナチ)版新約聖書』)について」)も併載した。

【目次】

はじめに

ゲアハルト・フォン・ラート自分自身について語る(1968年)

G・フォン・ラート講演集

アブラハム・イサク・ヤコブの神(1934年)
旧約聖書│ドイツの人々に対する神の言葉(1937年)
旧約聖書が持つ不変的な意義(1937年)
旧約聖書における生と死についての信仰証言(1938年)
旧約聖書における聖書解釈の諸問題(1938年)
なぜ教会は旧約聖書を教えるのか(1939年)

補論1 イェーナ時代のG・フォン・ラート(荒井章三)
補論2 『神の使信』(『ドイツ・キリスト者(ナチ)版新約聖書』)について(荒井章三)
付録  アルト/ベークリヒ/フォン・ラート『旧約聖書を通してのキリスト教入門』(1934年)

編訳者あとがき

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書評

ナチ時代を生きた旧約学者の良心的戦いを証言する貴重な書
〈評者〉小友聡

本のひろば2021年7月号書評