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内容詳細
バーネット没後100年
閉ざされた庭で少女が体験する奇跡の物語。
児童文学翻訳の名手が贈る、
世紀を超えて愛される傑作の邦訳決定版!
✥ものがたり✥
召使いまかせでわがままに育ったあげく、孤児になって親類の屋敷にひきとられたメアリは、がらんとした屋敷や庭をひとりぼっちでさまよううちに、ずっととざされていた庭の鍵を見つける。こっそりはいってみた庭は、荒れはてていたが、メアリはどうしてもそこをよみがえらせたくて、二人の男の子に秘密をうちあける……。
【著訳者紹介】
<作者> F.H.バーネット(Frances Eliza Hodgson Burnett)
1849年、英国マンチェスターの富裕な商人の家に生れる。幼くして父を失い、16歳で家族とともに米国へ移住。家計を助けるために18歳から大衆作家として活動を始め、24歳で結婚。次男をモデルにした『小公子』(1886年)、続く『小公女』(1905年)で成功をおさめる。1890 年代に英国に家を購入し、そこで『秘密の花園』を執筆する。1924年没。日本では、本作『秘密の花園』は明治20年代に翻訳されて以来、長く読まれ愛されている。
<画家> ジェニー・ウィリアムズ(Jenny Williams)
1939年、ロンドン生まれ。幼い頃から絵を描き始め、ウィンブルドン芸術学校、ロンドン大学で学ぶ。ウェールズ在住のイラストレーターとして活躍。
代表作 A Lion in the Meadow(1969年,エスター・グレン賞受賞。邦訳『はらっぱにライオンがいるよ!』はましまよしこ訳、偕成社、1991年)のほか、The Boy with Two Shadows(1971年), The Witch in the Cherry Tree(1974年)など、合計5作のマーガレット・マーヒー(Margaret Mahy,2006年国際アンデルセン賞受賞)作品にイラストを描くほか、数多くの作品が世界中で出版されている。
<訳者> 脇 明子(わき・あきこ)
1948年、香川県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了(比較文学)。ノートルダム清心女子大学助教授、教授を歴任。現在、ノートルダム清心女子大学名誉教授。「岡山子どもの本の会」代表として活動する。
著書 『読む力は生きる力』(2005年)、『魔法ファンタジーの世界』(岩波新書、2006年)、『物語が生きる力を育てる』(2008年)、『少女たちの19世紀 人魚姫からアリスまで』(2013年)、『読む力が未来をひらく――小学生への読書支援』(2014年)(すべて岩波書店)ほか、単著・共著多数。
訳書 バーネット『小公子』『小公女』(岩波少年文庫) をはじめ、G.マクドナルド、ウォルター・デ・ラ・メア、ル=グウィンなど英語圏のファンタジー作品の翻訳を40作以上手がける。