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内容詳細

日本人が構築した独自の信仰世界
16世紀、神道・仏教・道教などの影響が混淆した日本宗教と、キリスト教の交差点で、当時の日本人は何を教わり、どのように信じ、実践したのか。従来のきりしたん研究は、日本史でありながら、人物伝や宣教師の書簡・信仰書などの外国史料を一次資料とする特有の歴史観に則って行われてきた。それらの視座は、「送り手中心」にある。本書は、遺されたきりしたん書などを手掛かりに、きりしたん信仰の様々な表現(現れ、姿、言葉)を、本来の信仰や儀礼の規範的価値にとらわれず、新しい宗教としてのキリスト教を受容した日本人信徒たちの視点から、「受け手中心」のきりしたん史の再構築を試みる。

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