岩波書店創業100周年記念では今後、児童書でも様々な記念出版が予定されていますが、これはそのトップバッターで1月25日に発売された新シリーズ“スタンプブックス”の創刊2作品です。まず「装丁が岩波っぽくない！」という印象を受けられるはず。そして、内容も今までにはない現代的なYA作品ということで注目されています。本の作りはこの年代を意識したソフトカバー版、軽くて持ちやすいありがたい装丁です。そして編集部は作者の知名度よりも作品本位で出版をしていると思われます―というのも、全然知らない作家なのです（笑）。どんな物語なのか、そのYA層に受け入れられるのか…今後の動きに注目しています。まずは私たちも読んでみなくては！
これはスタンプブックスの背表紙です。外国から届いたエアメールのように、日本の若い人たちに読んで欲しいというコンセプトどおり、なんとなく手紙っぽい装丁。よくよく見ると、切手にスタンプが押されています…並んだところも、これは結構印象に残るかもしれません。
ﾂꀀ『ペーパータウン』ジョン・グリーン作／金原瑞人訳／1995円
『アリブランディを探して』メリーナ・マーケッタ作／神戸万知訳／1890円
★翻訳者はYA文学翻訳の大御所（！）金原瑞人さんと、若手のホープ神戸万知さんです。楽しみですね～！
