zounohana
1月末に出た岩波少年文庫の新刊は、ラドヤード・キプリングの『ゾウの鼻が長いわけ』です。『キップリングのなぜなぜ物語』というタイトルで、以前別の出版社から出ていましたが、このたび日本で初めての完訳版として刊行されました。完訳というのは文章の部分だけでなく、キプリング自身が書いた挿絵、解説、ヴィネット(それぞれのお話の最初の挿絵・詳しくは翻訳者のあとがきをお読みください)、詩のすべてが入った完全版というものだそうです。このお話はもともと、キプリングが自分の子どもたちのために語ったベッドタイム・ストーリーであり、子どもの成長に合わせて、後半になるほど大人っぽい内容になっていくという構成もなかなか面白い!表紙は平澤智子さんのポップな雰囲気でとても手に取りやすくなっています。
どうぞ、お父さんが子どもに語った愉快なお話をみなさんもご一緒にお楽しみください。