「きになる新刊pick up」では、目を通しているうちに掲載のタイミングを逸してしまったり、あえて取り上げるまでもなく名作だったりした理由で「ベスト👍」にも「クリーンヒット⚾」にもせず紹介していない作品があります。
そこで、今後そうした作品をお知らせする「check! きになる新刊」を不定期で掲載します。

久しぶり(約1年ぶりです💦)の第5回目は、戦争と平和を考える本をテーマに、2022年に出版された本から4冊ご紹介します。 ※ 第1回目は「文庫化」、第2回目は「新版」、第3回目は「ウクライナ」、第4回目は「お料理」でした。

📖『なきむしせいとく 沖縄戦にまきこまれた少年の物語』
たじまゆきひこ 作
童心社 刊
定価1760円(税込)

「悲惨な戦争を子どもたちに見せて怖がらせる絵本を創るのではない。平和の大切さを願う心を伝えるために、沖縄戦を絵本にする取り組みを続けているのだ。」と語る田島征彦さん渾身の作品。第54回講談社絵本賞を受賞。

📖『すなはまのバレリーナ エリアナ・パヴロバのおくりもの』
川島京子 文
ささめやゆき 絵
のら書店 刊
定価1760円(税込)

世界有数のバレエ大国となった日本のバレエは今から約100年前、一人のロシア人バレリーナによって伝えられました。「日本バレエの母」と言われた亡命ロシア人、エリアナ・パヴロバとバレリーナたちの物語です。

📖『ニッキーとヴィエラ ホロコーストの静かな英雄と救われた少女』
ピーター・シス 作
福本友美子 訳
BL出版 刊
定価2420円(税込)

イギリス人のニッキーは第二次世界大戦中、ナチスに支配されたチェコスロバキアから669人の子どもをイギリスへ逃がしました。ユダヤ人のヴィエラはその時に救われた女の子の一人でした。50年もの間、互いを知ることのなかったニッキーとヴィエラの二つの物語が並行して語られます。

📖『絵で旅する国境』
クルド 文
ヘラン 絵
なかやまよしゆき 訳
文研出版 刊
定価2750円(税込)

人々を守るものでもあり、隔てるものでもある国境について考える本。描かれた地図には引かれているけれど、空から見ても存在しない国境線の不思議と、国境を越えて人々が繋がる未来を思い描く力を与えてくれる作品です。

これまでに“きになる新刊ピックアップ”でご紹介した本も、ぜひこの機会に読み直してください。

ベスト👍フィクション『チャンス はてしない戦争をのがれて
ベスト👍ノンフィクション『カメラにうつらなかった真実
ベスト👍フィクション『かげふみ
ベスト👍ノンフィクション『「ヒロシマ消えたかぞく」のあしあと

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