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『くまのテディ・ロビンソン』の作者、ジョーン・G・ロビンソンの『クリスマスってなあに』に続く新刊絵本『庭にたねをまこう!』が出版されました。もともとが1947年(今から66年も前!)に出た古典の絵本ということで、色調は前作と同じようにとても上品です。今どきのカラフルで賑やかな絵本の中にまぎれたら…と、ちょっと心配になるくらい。でもこれがこの本の良さなのですね!やや深めの緑色に、ピンクというよりは“桃色”と呼びたくなるような明るさが加わって、まさに“春の新緑の庭”といった雰囲気を表紙からかもし出しています。長い冬がようやく終わり、まだ雪解け後の水分をたくさん含んだ重たい土を耕しながら、花いっぱいになる日を想像して種を蒔く子どもたち。鳥も虫も花も土があってこそ集まってくるものです。大きな庭がなければ、小さなプランターでも植木鉢でもいい。今年は皆で種を蒔きましょう!自ら手をかけた植物の成長は、きっと私たちに大きな喜びをもたらしてくれるに違いないと感じます。本当に気持ちのいい、何度も繰り返して読みたい(見たい)ステキな絵本です。
★この本の翻訳者、小宮由さんによる「ジョーン・G・ロビンソン関連講演会」は、4月20日(土)に開催。また『テディ・ロビンソンのたんじょうび』の親子朗読会も4月28日(日)に予定されています。詳しくはホームページのイベントカレンダーをご覧ください。