shincho
くろみみくんが読んでいるのは、2013年1月号の雑誌「新潮」。なんでこんな小難しい本を読んでいるのか…と見てみると、表紙に“石井桃子”の文字が!そうなんです、ご存知の方もおいでかもしれませんが、この号(とその次の号)で、「石井桃子と戦争」という作品が掲載されているのです。執筆者は読売新聞文化部の記者で尾崎真理子さんという方。前後編合わせて300ページ以上という大著であり、読み応えはたっぷりです。石井桃子さんの業績については、戦後日本の児童書の基礎を作られたことはあまりにも有名であり、子どもの本とその周辺にいるすべての人たちおいて石井さんの存在は特別なものです。その石井さんが語ろうとされなかった戦争とのかかわりについて、「新聞記者ならではの鋭さで書いている」と、とある方から教えていただきました。さっそくスタッフSが目を通しています。
雑誌に掲載されるのはこの2回限りだそうですが、その後石井桃子さんの長編評伝として新潮社から出版される予定もあるとのこと。あまりにも偉大な人であるがゆえに、その全体像がつかめない石井桃子さんについて、少しでも深く知りたいと願っている多くの読者にとって、待ち望む1冊となるに違いありません。
※現在2013年1月号(第1回掲載)は在庫がありますが、2013年2月号(第2回掲載)は出版社品切れのため在庫がございません。御了承くださいませ。