tenjiguriguraついに出ました!見える人も見えない人も一緒に楽しめる、『てんじつきさわるえほん ぐりとぐら』本日刊行です。
これまでも『しろくまちゃんのほっとけーき』や『ノンタン じどうしゃぶっぶー』などの赤ちゃん絵本が数点、“てんじつきさわるえほん”となって出版されましたが、今回は物語の長さも絵の複雑さも赤ちゃん絵本の比ではない作品です。製作には大変なご苦労があったことと思います。でも著者の中川李枝子さんも山脇百合子さんも、このてんじつきさわる絵本の作成には全面的にご協力なさったそうで、見えない方が実際に触って「感動した!」とおっしゃるほどの出来栄えとなりました。ナルニア国では店頭に見本を1部置いていますので、ぜひ実際に感触を確かめてください。絵本では青がぐり、赤がぐらですが、触図ではどうなっているのでしょうか?そのほかにも、触って分かるためのいろいろな工夫がされているところを、一つ一つ発見していく楽しさも味わえます。見える人と見えない人の世界の感じ方の違いが、この絵本を通してチラとでも見えたら、これ以上素晴らしいことはないと思います。

『てんじつきさわるえほん ぐりとぐら』(福音館書店/税込:3885円)