ベスト👍 ノンフィクション
『ひとりひとりの「性」を大切にする社会へ』
遠藤まめた 文
新日本出版社 刊
2020年1月
本体1500円+税
167ページ
対象:中学生以上
知らないと守れない人権がある。そしてこれは私たち自身の問題ね!
「LGBTねえ……最近よく目にするけれど、自分とは縁遠いわよね」と思っているあなたに読んでほしい本です。とにかくまず読みやすい。
著者の遠藤まめたさんは、女の子として生まれ育てられましたが、高校(女子高)の時に身体と性が一致しないトランスジェンダーだと気づきます。
「2010年代に、LGBTが広く知られるようになった一方で、深刻な性差別がなくならないという現実。その両面を時に真面目に、時にユルく、読者と一緒に考えていけたら」という思いでこの本を書いたと言います。
杉田水脈「生産性発言」から「おっさんずラブ」、そしてどちらのトイレを使うかの「トイレ問題」まで、具体的な事例を交えて、時にフフッと笑わせながら、ぐいぐい読ませます。
読み終えて、「これってLGBTのくくりだけではなく、私たち自身の問題だ」と思いました。
中学高校の学校図書館に置いてもらいたいのはもちろん、先生や親たち、そして「やっぱちょっと縁遠いわあ~」と思っているあなたには、やはり絶対読んでもらいたい!デス。 (く)
そして、お知らせをひとつ。
まったくの偶然ですが、この本を読んだ後すぐに教文館3Fキリスト教書部で
「教会とセクシャルマイノリティ わたしたちはここにいる」の展示がスタートしました。
こちらもぜひ!!ご覧になってください!!!
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https://yakusokunoniji.amebaownd.com/posts/14095238
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