日本一人気の高い絵巻物といっても過言ではないと思われる「国宝 鳥獣戯画」、もうじき展覧会が始まりますが、それに合わせて福音館書店が1967年に月刊絵本こどものともの1冊として出版した『かえるのごほうび』（鳥獣戯画絵巻を組み立てなおした絵本）が復刊されました。といっても、判型が少し大きくなりましたので、改めて新刊としてご紹介してよいと思います！
生き生きと躍動するカエルやウサギやさるたちが、弓矢を競ったり相撲をとったり。セリフは一切書いていないのに、画面からはにぎやかな声が溢れんばかりに聞こえてきます。木島始さんは「これほど古い、これほどすばらしい絵を、子どもたちが、いつでもしげしげと見られるところに置けないものか」と考え、この本を作られたそうです（絵本の後書きより）。確かに、国宝は美術館（もしくは高山寺）に行かないと見られませんが、この絵本ならいつでも取り出して好きなだけ見ることができます。ぜひ子どもたちと一緒に、国宝鳥獣戯画をお楽しみください！
★展覧会は4/13（火）から、東京国立博物館・平成館で開催されます。詳しくはホームページをご覧ください。
『かえるのごほうび 絵巻「鳥獣人物戯画」より』木島始 作／梶山俊夫 レイアウト／福音館書店 1400円＋税
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