記念すべき最初の1冊は、(く)の専門分野(⁇!)からの紹介です。
ベスト👍 絵本
『こねこがにゃあ』
ひろの たかこ さく
福音館書店 刊
2020年1月 発行
本体800円+税
20ページ
対象:幼児
子どもを吸い寄せるあかちゃん絵本
おかあさんねこが、あかちゃんねこを呼びに行くと、かごの中から「こねこがにゃあ」、袋の中から「こねこがにゃあ」……その繰り返し繰り返しの絵本です――と、紹介については短文でごめんなさい。
「特にあかちゃん絵本についてはグダグダとした解説は不要!」が(く)の持論。あかちゃん絵本をシンプルに評価してくれるのは、小さな子どもたちです。
福音館書店の月刊誌「こどものとも0.1.2」2009年4月号のハードカバー版ですが、この本を的確に評価してくれたのは、(く)が個人的に活動している保育園の子どもたちでした。わらべうたのI師匠がこの月刊誌を発掘し、1歳児と1歳半のクラスで毎年、読み聞かせをしていますが、ロングセラーのあかちゃん絵本に負けないくらい子どもたちをググッと引き寄せます。
よく、あかちゃん絵本の著者や編集者が、「出版前にわが子に読み聞かせをしたら、よく聞いてくれました~!」と語るコメントを目にしますが、大好きなお母さんが読み聞かせをしてくれたらあかちゃんが喜ぶのは当たり前。(辛口でごめんなさい!)
実際の子どもたちの真の反応を知りたければ、面識のあまりない保育園や幼稚園の子どもたちの前で読み聞かせをするのが一番です。
春は(く)とI師匠がクラスに入ると、“知らないおばさん”の出現に、わあわあ泣く子が続出ですが、そんな中でもしっかり聞いてくれたら、太鼓判の絵本です。
ちなみに、まだハードカバー化されていませんが、2009年の9月に出た「すずめちゅん」も、よーーーーーく聞いてくれる絵本です。福音館書店さん、ぜひ次はこれをハードカバーにしてください! (く)