スイスの絵本作家、エルンスト・クライドルフの名前をご存知ですか?今は手に入る本がとても少ないので、あまり聞いたことがない方の方が多いかもしれません。1863年生れのクライドルフは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍した画家で、大自然の中に息づく小さな生き物たちの世界(花や妖精や虫たち)を描いた大変美しい絵を遺しています。絵本原画を中心とした、日本で初めてとなる本格的なクライドルフの回顧展が、6月19日から渋谷の東急文化村で開催されるのを期に、福音館書店から限定復刊の絵本が2点(『くさはらのこびと』『ふゆのおはなし』)と、ほるぷ出版から新刊の絵本(『バッタさんのきせつ』)が出版されました。現在手に入る書籍は、この3点と小さな絵本美術館刊の『エルンスト・クライドルフの世界』の4点のみ。
 チラシを見るだけでも、色使いや線が繊細でとても美しい絵ですね。これは原画をこの目で見なくては、絶対に損をしてしまいます!ナルニア国では6月上旬からクライドルフミニフェアを開催中。そして、夏に教文館で開催されるフェリクス・ホフマン展の折には、同じスイスの画家ということで、ホフマン・クライドルフ・フィッシャー・カリジェらのフェアも予定しています。ぜひみなさん、この夏は文化村(クライドルフ展)と、教文館(ホフマン展)をお見逃しなく!