クリーンヒット⚾ ノンフィクション
『漢字ハカセ、研究者になる』
笹原宏之 著
岩波書店 刊
2022年3月18日 発行
定価902円(税込)
192ページ
対象:中学生から

「漢字ハカセ」と呼ばれた少年が「好き」を仕事にするまでと、漢字学者としての現在を語る!

小学校のころから漢字に興味を抱いていたという著者の半生を綴りながら、漢字に対する事象を語った1冊。
よく事細かに、いろんなことを覚えているものだな、とひたすら感心しながら読みました。

小学校のころは、難しい漢字や聞きなれない用語を覚えて、使うのが好きだったそう。その気持ちはなんとなく、わかる気がします。わたしも難しい漢字を覚えると使いたくて仕方なかったです。漢字が多い文面が好きでした…。少し大人になった心地がしたものです(笑)。

さまざまなエピソードが綴られていますが、中でもダントツにおもしろかったのが中学生のころ「秋桜、と書いてコスモスと読ませる当て字が許せなかった」というもの。中学生の真直ぐさが伝わる話だな~と思いました。

日常的に目にし、日々使う漢字にこんなにも向き合う人がいることに驚きました。言葉は時代とともに移ろうものなんですね。 (す)

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