dorobou
今年の春、「からすのパンやさん」の続編を40年ぶりに出版して世間をあっと言わせたかこさとしさんが、秋にはこの2作品の刊行で、またまた読者をびっくりさせてくれました。40年間ずーっと刑務所に捕まっていた、くまさかせんせいとどろぼうがっこうの生徒たちが、とうとう脱獄を決意!?さてその結末とは…という『どろぼうがっこう ぜんいんだつごく』と、脱獄した後のどろぼうがっこうの秋の一日を描いた『どろぼうがっこう だいうんどうかい』の2冊です。どちらもどろぼうたちの活躍にハラハラしながら、最後は気持ちのいい大笑いに終わるといった、いかにもかこさんらしい作品です。

いつでも大真面目に子どもと向かい合う姿勢が貫かれたかこさんの作品は、こびたところが全くありません。それゆえ、とんでもなくアホらしい話も(かこ先生、ごめんなさい!)とっても気持ちがいいのです。「だいうんどうかい」では、“どろぼうがっこう おうえんか”や、“あきすおんど”、“どろぼうがっこう こうか”などの歌も満載!みんなで歌ったり踊ったりしたら、きっとますます楽しいに違いありません。偕成社さん、CDなんて出さない…ですよね(笑)