ベスト復刊👍 絵本
『おばけのジョージー』
ロバート・ブライト 作・絵
光吉夏弥 訳
福音館書店 刊
1978年6月20日 初版発行/2022年4月5日 復刊
定価1,100円(税込)
44ページ
対象:幼児から

ニューイングランドの小さな村にすむ、かわいいおばけのおはなし

ホイッティカーさんの家に住む小さなおばけのジョージーは、いつも決まった時間に階段を「みしり」といわせ、ドアを「ギー」と鳴らします。ホイッティカーさんと奥さんに飼い猫のハーマン、それに庭の木にいるふくろうのオリバーも、この時計のように正確なジョージーのお仕事に助けられて毎日を過ごしていました。ところがある日、ホイッティカーさんが階段の板やドアの蝶番を修理してしまったから、さあ大変! 階段もドアも音が鳴らなくなってしまいます。夜のお仕事がなくなってしまったジョージーは、新しい家を探しに出かけますが、おばけの住んでいない家は村でただ1軒――ジョージーでさえ怖くなるような、不気味なグロームズさんの屋敷だけだったのです……。

「おばけのジョージー」のシリーズは8冊あり、最初のおはなし以外は徳間書店から幼年童話の形で5冊出版されています。けれども、なんといってもこの『おばけのジョージー』が丁寧なくり返しを含んだ一番シンプルな形で、小さな子にも分かりやすいストーリーです。時には少し大きな読者をくすっと笑わせるようなユーモアもあり、結末の「やれ、やれ、めでたし めでたし。」にたどり着いたときの幸福感はなんともいえません。
単色(ブルー一色)で、子どものいたずら書きのようにも見えるジョージーの姿に、大人はまず「地味だな」と感じることでしょう。けれどそのイラストと物語がどれほど子どもたちを引きつけるか、ぜひ実際に読み聞かせをして確かめていただきたいと思います。(か)

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