『宝島』や『ジギルとハイド』の作者ロバート・ルイス・スティーヴンンソンの詩集『ある子どもの詩の庭で』が改訂版になって登場しました。しばらく品切れになっていたので「このままなくなってしまうのか……」と不安に思っていたのですが、改訂版を準備されていたのですね、よかった!
この詩の売れない時代に、それも子どもの翻訳詩集を出そうという出版社の心意気が素晴らしいと思います。そして、本当によい詩は長い物語を読むのと同じくらい(もしかしたらそれ以上に)、読者の心に充実感を与えてくれます。詩の世界をこよなく愛しているまさきるりこさんの翻訳だからこそ、私たちはそれを味わうことができるのです。まずは6ページの献辞をお読みください。この詩を読むだけでも胸が熱く、温かい気持ちがあふれてくるような気がします(裏表紙にその一部が掲載されていますよ!)。
『改訂版 ある子どもの詩の庭で』ロバート・ルイス・スティーヴンソン詩/イーヴ・ガーネット絵/まさきるりこ訳/瑞雲舎 1800円+税
※編集の方によると「以前のものからかなり手が入っている」とのことなのですが、まだ詳しく見比べていません。どの辺りが変わっているのか、ちゃんと読まなくては!と思っています……。