urre徳間書店の児童書編集部創立20周年記念の2月の新刊は、エルサ・ベスコフの『雪のおしろへいったウッレ』です。この雪の多い2月にピッタリの刊行ですね!この作品は以前、別の出版社から違うタイトルで出ていましたが、長い間品切れになっていました。ようやく徳間書店からもう一度出されることになり、一読者としては本当に嬉しく思っています。
ベスコフの絵本はかなり文章も長く、最近の絵本からすると文章が多すぎると感じる方もいるかもしれません。でもその丁寧な物語の進行は、はしょりすぎて突飛な展開になりがちな絵本より、ずっと子どもたちにわかりやすいのだということを、きっとベスコフの絵本を読むと実感できるはずです。雪に閉じ込められて外に遊びに行けなくなったら、絵本を読むチャンス!ぜひ『雪のおしろへいったウッレ』をはじめとするベスコフの絵本を、子どもたちに差し出してあげてください。