すてきな小冊子のご紹介です。以前より岩波少年文庫の特集号(22号/2018年刊)だけ特別に販売している「ミューレン」ですが、今号のテーマもきっとナルニア国のお客さまは好きに違いない!と入れることにしました。
2020年7月刊の26号のテーマは「模様 Pattern 模様には意味がある」です。世界各国の伝統的な織物や器などに描かれた文様を解説した特集は、色も形もそれぞれにきちんと意味があることを教えてくれます。植物由来の模様が多いのは人々が自然の恵みを享受して生きていることを、今よりずっと謙虚に受け止めて感謝していたからではないかしらと、不思議な形を見ながらつくづく考えました。
こうして一つ一つの模様と作られたものを見ていると、その美しさに優劣はなく、どれもが他にない魅力にあふれています。ヨーロッパもアフリカもアジアも(もちろん日本も!)、その土地で生きる人々が生み出したものはみな尊いと、文化に上下を付けようとすることの愚かさを感じました。

ミューレンは22号(岩波少年文庫特集)も引き続き販売中。バックナンバーはよそでは手に入りにくいかもしれませんので、まだお求めでない方はぜひ岩波少年文庫70周年記念の今、お求めくださいませ!

ミューレン26号(2020年7月号) 650円+税 ※在庫5部(8/2現在)
ミューレン22号(2018年1月号) 500円+税